美容師をすぐ辞めた話①<内定辞退編>

その昔、わたしゆづみそは、ほんのいっときだけ美容師をしていました。

大学を出たわたしは、「なんかまだ就職とか考えらんない」というクソみたいな理由で、どうにか就活せずに済む道を探していました。そこで思いついたのが、美容学校に進むという道です。わたしには幸い、長年美容師をやっている祖母がいましたので、「同じ道を歩みたい」という理由で、両親を説き伏せるのは簡単でした。我ながら本当にクズであります。

 

美容専門学校は、朝も早いし実技も筆記も勉強しなくてはならないし、それなりに大変でしたが、それなりに楽しく、2年の過程を終えたわたしは美容師国家試験にも合格し、めでたく美容師免許を手に入れることとなります。

 

そうして、2年ぶりにまた就職せねばならない時がやってきました。さすがに今回は就活しないとなぁと思いましたが、わたしは特に、有名美容室に就職したい!みたいな野望は微塵もないので、とにかく簡単に入社させてくれる美容室はないかと探し始めました。

美容室の採用方法ってほんとにピンキリで、何度も会社説明会に行って熱心さをアピールしないと採ってくれないだの、履歴書送付時に自分の全身とバストアップの写真も添付しないといけないだの、面接が何度もあるだの、実技試験があるだの、結構めんどくさいんですよ。でも、そういう方式を採用してるのは全国に展開してる有名チェーンだとか、原宿とか代官山にある有名店とかなので、わたしは「THE 街の美容室」みたいな小規模な美容室を探しました。そして1件、わたしでもイケんじゃね?みたいな甘そうな美容室を見つけて、早速面接へ行きました。スタッフ総勢10名程度の個人経営のお店です。そして、その場で内定を貰いました。なに聞かれたか覚えてないけど、「ハーイ、オッケー☆これからヨロシクねー☆」みたいな、ローラのようなノリで決まりました。わたしの就活はたった1日で終わったのです。

 

さて、社会人になることが急に決まったゆづみそですが、普通の会社員なら、例外もあるとは思いますが、入社って大体4/1からですよね。でも美容師は技術職。少しでも早くから技術を身につけるために、ほとんどの美容室が、内定決まったらすぐに練習に来いと言います。わたしは年末に内定を貰ったので、美容師国家試験(確か2月くらい?)の前に一度、営業時間後の練習においでと言われました。

ちなみに、わたしが内定を貰った後、わたしの内定の話を聞いた友人Mが「なにその緩そうな美容室!?私のことも雇ってくれそう!」と言ってすぐさま面接へ行き、そのまま内定をもぎ取って来たので、練習も彼女と2人で行けばいいから少しは緊張もほぐれて気が楽だなと思いました。しかし、わたしとMには欠点がありました。それは、重度の気分屋、そして面倒くさがりなのです。

そんなわたしたちですが、とりあえず1度くらいは参加しといたほうがいいよねということで、内定貰ってわりかしすぐに初練習に参加しました。先輩方に紹介されて、シャンプー練習をした気がしました。その日初めて会った社長(50代の若作りなワイルド系のオッサン)に「君ら2人とも姿勢悪いねー」と言われて頭にきたことだけ覚えてます。

その練習の際に、とてもフレンドリーな1年上の先輩がいて、「これからよろしくね!わたしTっていうの。よかったらアドレス教えてくれない?」と言われたので、わたしたちはアドレス交換をしました。

 

そのまま特に練習に参加することも呼ばれることもなく、年も明けて国家試験も終わった頃、T先輩からメールがありました。

「国家試験も終わって、一息ついた頃かな?来週くらいから練習に参加しませんか?」

とのこと。正直、一息どころか試験終わってすぐだったので、「え、もう!?もう少し休ませてよ!」と思ったので、

「こんにちは。労いありがとうございます!試験の結果が気になって眠れません(笑)練習の件ですが、昨日からインフルエンザになってしまい、来週からの練習には出られそうにありません。またインフルが完治しましたら連絡します」

と、大嘘を書いて練習開始を先延ばしにしました。本当にクズだな(笑)

↑のインフルメールを送った直後に、友人Mにこの一連の話を電話で伝えたところ、「私にも練習お誘いのメールきた!1人で練習行くの嫌だから、私もインフルってことにしよ〜。クラスで流行ってるって言えばいいよね!」と言っていました。ハイ、こいつもなかなかクズです(笑)

それから何度かT先輩は練習へのお誘いをしてきましたが、その度に適当な嘘をついて練習参加を拒み続けました。Mも同じで、それどころか「前に1度だけ練習参加した時に私、◯◯さんって人にシャンプーの練習台になってもらったじゃん。私なんかあの人無理だわ…あの店辞めようかな」とか言い出しました。辞めるなんてやめてよ!わたしまで辞めたくなってきちゃうじゃん!←

そして、T先輩からの練習参加催促メールは止みません。ついにわたしは、奥の手を使うことにしました。…そう、親類の抹殺です。わたしは練習に参加したくないあまりに、祖父(すでに鬼籍だったから許して…)を殺しました。

「T先輩すみません。実は祖父が急死したので、今母方の実家に来ているんです。色々あって、すぐ地元に帰れそうにないので、練習には出られそうもありません…」

T先輩はめっちゃ心配してくれました。本当に良い先輩だと思いました。騙してごめん。

そして、学校で会ったMにもチラッと、わたしが祖父を殺したことを話しました。めっちゃウケてました。その数日後、T先輩からMのところに練習来いよ連絡があったらしく、T先輩が「ゆづみそちゃんはどうしてる?」と探りを入れて来たようで、Mはとっさに「あー、ゆづみそはおじいさんが亡くなったとかでしばらく学校に来てないのでわかりません」と言ったらしい。M、デキる子…!!

 

長くなってしまったので、ここいらで結論を申し上げます。

就職、辞めました*(^o^)/*

色々考えた末、総支給額14万、雇用保険以外なし、新人のうちは休日月3日ではやってけんという結論に至りました。ですので、自ら殺めた祖父のことを理由に内定辞退しました。

祖父の死が急だったため、色々と問題が発生して母の実家に戻らねばならなくなって云々、みたいな嘘をついた記憶があります。何でやねん。なんで祖父が急死したからって親の実家に戻るねん。とか、ツッコミ要素満載ですがもう許してください。

同じくMも辞退しました。Mは田舎から上京して一人暮らしをしていたため、実際、上記の雇用条件ではやっていけないのではと親に諭されたようです。

 

本当にどうしようもない結末で、読者の皆様(いないと思うし、だからこそ書けるんだけどw)におかれましては、大変お呆れのことと存じますが、今後ともゆづみそをよろしくお願い申し上げます。かしこ。

派遣会社の営業S田

以前の記事(https://1334.hateblo.jp/entry/20180823/1534990778)にも書きましたが、わたしは一時期ニートをしていて、正社員で就職するまでの繋ぎとして、派遣をやることにしました。その時の派遣会社の営業担当S田の話です。

 

冒頭にリンクを貼った以前の記事でも、派遣予定先との面談に、わたしを1人で行かせるなどの無礼を働いたS田でしたが、この時は残念ながら不採用となってしまいました。わたしはどうしても事務職に就きたかったので、S田に引き続き派遣先を探してくれるようお願いしました。

しばらくして、S田から派遣先紹介の連絡がありました。勤務先は希望より少し遠かったですが、それ以外の条件はなかなかです。わたしが是非先方と面談したいと伝えるとS田は、急に声のトーンを落として言いました。

「ひとつだけ、ゆづみそさんにお約束して欲しいことがあります」

何ですか、と聞くとS田は、

「ここの会社には今までもうちの派遣会社から何人か派遣しているのですが、そのほとんどが数日〜数週間で辞めているのです。…というのも、先方に少し問題のある方がいるそうで…派遣の新人に強く当たるようなのです。それでも絶対辞めないというのが条件です」

と言いました。

…馬鹿じゃないの?そんなの実際派遣されてみて、その人と働いてみないとやってけるかどうかわからんやん。(この時点で、こいつ大丈夫かってちょっと思った)というのを、オブラートに包んでS田に伝えると、「そうですよね…ハハハ」と言ってました。とりあえず、先方と面談することになり、無事採用となりました。

後日、初出勤日について、S田のアシスタントを名乗る女性から連絡がありました。正確な日にちは忘れたので、ここでは適当な日付にしておきますがS田のアシスタントは、確かに「9/17(木)が初出勤日です」と言いました。初出勤日は、この連絡が来た日から2週間後だったので、「あと2週間は無職を謳歌するぞ〜っ!!」と、わたしは思いました。

それから約2週間が経ち、9/15(火)になりました。いよいよ明後日からは働かなくてはなりません。途中短期バイトなんかもしていましたが、それをのぞけば約1年無職をしていました。やっと希望の仕事(事務)に就けるのは喜ばしい反面、今までの自由な日々が終わると思うと後ろ髪ひかれる思いでした。明日は最後の自由な日。思い切りうだうだするぞー!!と思っていると、電話が鳴りました。出ると、S田でした。S田はえらいハイテンションで言いました。

「ゆづみそさん!いよいよ明日からですね!どうですか、調子は!」

明日?明日がどうしたんだ?わたしが訊くと、S田は

「えっ!◯×商事さんでの初出勤日じゃないですか!」

とのたまいました。…え?わたしは慌てて、初出勤日を書き留めたメモを見ましたが、そこには「9/17(木)」と書いてありました。今日は9/15(火)、明日は9/16(水)です。S田の野郎、何勘違いしてるんだと思いながら日にちが間違っていることを指摘すると、S田は

「ゆづみそさんこそ何を言ってるんですか、確かに明日9/16(水)からですよ!」

と言って譲らない。けど、わたしは確かに2週間前、こいつのアシスタントから初出勤日は9/17(木)だと聞きました。それを強く主張すると、S田は納得のいかない様子で、「…わかりました、一応アシスタントに確認します」と言って電話を切った。"一応確認する"ってなんだよ。こっちが間違ってるとでも言いたいのか?相変わらず無礼な奴です。

S田からまた電話がかかってきましたが、その声はさっきとは違って覇気がありませんでした。

「ゆづみそさん…大変申し訳ありませんでした。日にちの件はこちらの間違いでした」

どうやら、初出勤日は9/16(水)なのに、S田がアシスタントに伝える際にミスって「9/17」と伝えた上に、曜日の確認をしなかったためにアシスタントは「9/17(木)」と信じて疑わず、わたしに連絡してきた模様。ウン、S田が全部悪いね。でも、ここで何とでも嘘が言えただろうに、アシスタントのせいにせず自分のミスだと伝えてきたことだけは評価してやりましょう。

と、せっかく思ったところにS田「というわけで、すみませんが明日から出勤してもらえませんか」と来たもんだ。

無理です。明日はうだうだする予定なので、予定変更はできません。などとはさすがに言えないので、「すみません、明日は病院の予約をしているので無理です」と答えました。このあとです。このあとのやりとりが、わたしは1番許せない。

S田「病院…ですか…。それは、今後も通われるのですか?」

ゆづみそ「…は?」

S田「平日に病院行かれるんですよね?今後もあるとなると、お休みされて通院するってことになりますよね。そうなると先方にもご迷惑が…」

信じられますか?普通人が病院行くって聞いたらまず社交辞令でも体調を心配したりしませんか?なのに、それも一切なく、「今後も通院するのか?派遣先に迷惑かかるんだけど!」ですよ!!(まぁ今回の病院話はわたしの嘘な訳ですが)これを聞いたわたしは完全にキレて、今回の件では一歩も譲らんという堅い決意をしました。

「いえ、通院してるわけではありません。ただ、やはりお仕事が始まってしまうと平日に病院行くのは難しいと思うので、お仕事が始まる前に…と思って予約を入れたのです。明日を逃すともう平日に行けなくなるので、今回の病院の予約をずらすことは不可能です。出勤日については、そちらのミスなのですからそちらで何とかして下さい!!!」

と、少し強めに言いました。結局、「そちらのミス」と言われたら反論が出来なかったらしく、またS田から連絡がきて、「先方には僕から謝って(お前のミスなんだからお前が謝るのは当たり前だろうが)、なんとか9/17(木)からということにして頂きました…明後日からよろしくお願いします…」とのことでした。

このS田はこれからも色々やらかして、派遣会社の営業って、本来は派遣社員と派遣先の間に立って橋渡しするのが役目だと思うんですが、逆に両者の関係性を悪くしようと目論んでるのかな?と思うくらいの無能だったわけですが、それはまた機会があれば書こうかと思います。

今でもS田嫌いです!

自宅に招きたがる人

数年前、友人Aが家を買いました。

 

Aとは高校時代からの仲で、わたしとAと他2人の計4人で今も仲良くしている。

Aの家に初めて招かれたのは昨年末のこと。

このメンバーでは年に数回飲み会なんかをやっていて、その時も、LINEで集まる予定を立てていたんですが、いつも悩むのが集まる場所。

わたし達4人はそれぞれまだ実家に住んでる者、結婚して引っ越した者、独身だけど実家から離れて暮らす者と、住む場所が散り散りで、ちょうどいい場所がないのです。「ちょうどいい場所」というのは、全員の中間地点にあり、そこまで繁華街でもない(飲食店が混雑してない、長居できる)街のこと。

「どこで集まるー?」「◯◯(地名)は人多いしなー」「それなー」なんて、不毛な会話をしていたところ、「それなら、私の家来ない?」と言ってくれたのがA。わたしたちは初めてAのお宅に招待されたので「え、いいの!?」「行く行くー!」と二つ返事で了承し、Aの家にお呼ばれすることとなりました。

 

当日Aの家へお邪魔すると、新築の綺麗なお宅で、掃除も行き届いておりモデルルームのようでした。素晴らしいことなんだけど、普段散らかった部屋で生活しているわたしにとっては大変に落ち着かない場所でありました…(自業自得)。新築だし、散らかしたりしたら申し訳ないから、数時間後においとまするまで最初に座った場所から半径30cm以上に出ないようにお行儀よくしていたので、すごく疲れました(笑)

お茶を出してくれたけど、皆で持ち寄ったお菓子を食べながら飲んでいたらあっという間に空に。でも催促するのは申し訳なくて、喉がカラカラなまま数時間過ごした。

季節が冬で、雪も少し積もっている時期だったので、とても寒い日でした。そして、部屋の中も寒い。エアコンはあるけど点けておらず、ガスストーブだけ点いていた。ガスストーブは運転中は暖かいんだけど、部屋が設定温度に到達すると、途端に運転をやめるので、あったまっては冷めていき、また暖めては冷えてゆく…というのを繰り返した。わたしはできたらエアコンを稼働して欲しいなーと思い、でも直接そんな図々しいことは言えなかったので、遠回しに「エアコンは入れないんだー?」と聞いたところ、「旦那が光熱費にうるさいから使えないんだ…」と言っていた。旦那め。このせいかわからないけど、翌日から風邪をひきました。

そんなこんなで、お呼ばれしたのは嬉しかったし素敵なおうちだったけど、もう行かなくていいかなーという感じだった。なにより人んちって神経使うから片時も気が休まらなかった。あと、Aの旦那もおうちにいたので余計…Aの旦那の休みは不定休なんだから出来れば旦那不在の時に呼んでほしかった…。

 

あと、自己中かもだけど、わたし、人と会う時に、基本中間地点で会いたいんですよ。だってそうじゃないと不公平でしょ?交通費もだけど、なにより時間!

相手は家から20分なのに、自分は1時間かかるとか絶対やだし、その逆もなんか申し訳なくて嫌だ。会う理由が、どこかで行われるイベントだったりするなら仕方ないですよ。でも、ただ集まって遊ぶだけなら中間地点きぼんぬ!だから、人んち行くのもヤダ。だって向こうの移動時間0なの癪じゃん。

しかもよく考えてみて。こっちから行きたい言ったなら別だけど、向こうから招待されて、時間もお金もかけて行くのに手土産持ってくのはこっちなの、変じゃねぇ?

あ、もちろん家主が妊娠中子育て中怪我してるなんていう、事情があるなら別ですよ!

 

でもまぁ、家買ったら1度くらい友達呼ぶもんかもしれないけど、今回お呼ばれしたし、次はないか、当分先だろうと思っていたら、予想外に翌月また家に来ないかとAから誘われた。

わたし以外の2人も「また?」という気持ちがあったのか、「そんな頻繁にいいの?」「旦那さん平気?」というLINEが飛び交った。

Aは「平気だよ!実はね、この間新婚旅行でグアムに行ったの!それで皆にお土産買ってきたんだけど…大袋のお菓子を買ってきちゃって、帰国してから"あ、これ皆に分けられないじゃん"ってなって…だからうちで皆で食べようよ」と言いました。

…お土産買ってきてくれたのは嬉しいけど、普通数人の友達に大袋の菓子なんて買ってくるか?同じ学校や職場で、毎日顔合わすっていうならそれも良しだけど、年に数回しか会わないし、予定合わなくて来れない人がいる時もあるのに、その場で分け合わないといけないお菓子、普通は買って来ないよ…。それまでもグループ内でお土産あげたりもらったりすることあったけど、Aも含め、毎回個人個人に渡せるものを買ってきていたのに、何故今回に限って大袋を買ってきたのか…。

悶々としていると、追撃LINEが来て、「あと、グアムでウエディングフォトも撮ったから皆に見てもらおうと思って!」

…あぁ、それが目的ね。

 

【まとめ】

女って、めんどくさいですよね(笑)

婆さんの失言

わたしの父方の祖母は絶賛存命中で、80代半ばになります。半世紀以上美容師をやっていてまだ現役なので、美意識が高く、化粧も毎日するし、いまだにスカートもヒール(低いけど)も履きます。

猫が好きで、十数年前に飼っていた猫が病死してからは、自身が高齢なこともあって飼っていませんが、「ペルシャ猫しか飼わない」という美的センスの持ち主です。

こちらは関東、祖母は新潟に住んでいるため、年に1,2回しか会うことはありませんでしたが、それなりに可愛がってもらってると思います。

美容師なので、着付の免許も持っていて、着物にも詳しいので、わたしが成人した時の着物も買ってくれました。

ただちょーっと、無神経だったり、空気読めない?とこがあったりして、わたしのオカンがキレたりするようなことが、度々。ただ、わたし自身はそんなに祖母の迷惑行動/発言の被害を被ったことはありませんでした。

 

が、つい先日その祖母から信じられないことを言われ、いまだに「ハァ???」という気持ちが拭えません。

 

わたしは今年、第一子となる息子を出産したのですが、祖母にとっては初ひ孫になります。

わたしが妊娠する前からひ孫コールをしてきた祖母なので、妊娠報告をした時は、それはそれは喜んでくれました。

出産後は、産後1ヶ月経った頃にわざわざ息子に会いに来てくれ、かなりの額のお祝いをくれました。

それからも電話の度に「早くひ孫ちゃんに会いたいわ〜!」と言ってくれていたので、ひ孫の顔見せられてよかったなぁと、わたしは思っていたのです。

 

わたしは息子が生まれて以来、毎月息子のフォトブックをネットで依頼して作っているのですが、息子が0ヶ月の時と1ヶ月の時の写真が収録されたフォトブックを祖母の分も作って送りました。あんなに息子を可愛がってくれた祖母だから、絶対喜んでくれると思ったからです。

発送して数日後、祖母から電話がありました。

「ひ孫ちゃんのアルバム届いたよ。本当にひ孫ちゃんは可愛いわねぇ。わざわざひいばあちゃんの私にまでアルバム作ってくれてありがとう!嬉しいわ!」と言ってもらえて、送って良かったと思いました。その後の言葉を聞くまでは。

 

祖母は、「ゆづみそちゃん、これ聞いて怒らないでほしいんだけど…」と切り出しました。そんな前置きされたらビクッとなりますよね。わたしも恐る恐る「…ん?なに?」と聞き返しました。

祖母の発言内容を文章にしたらとてつもなく長くなったのでわかりやすく箇条書きにしたいと思います。

 

・ゆづみそが息子を産んでからすぐに、ゆづみそ母が祖母へ、ゆづみそ息子の写真を送った

・祖母はそれを見て「にくげな子!」と思った

※ご丁寧に祖母は「にくげ」という言葉の意味までこの時説明してくれましたが、新潟の方の言葉(?)で「可愛くない」という意味だそうです

・祖母は前々から祖母の妹から「ひ孫ちゃん生まれたらすぐ知らせてね」と言われていたが、にくげだったのがショックですぐ知らせる気力が起きなかった

・そうこうしてたら祖母妹から「まだ生まれないのか!?」と連絡が来た

・祖母は「生まれたけど…なんかにくげな子なの」と答えた

・それを聞いた祖母妹激「あんた自分のひ孫に何言ってんの!?大体、産まれたての子が可愛くない(多分ガッツ石松的な意味で)のなんてほとんどそうでしょ!なにもそのまま大きくなっていくわけじゃあるまいし、これから成長の過程で顔なんていくらでも変わるでしょうに!どうしてひ孫が生まれたなんておめでたいこと、すぐに知らせてくれないのよ!!」と、しこたま怒られる

・そんなことがあったけど、いざ実際に見た生後1ヶ月のひ孫ちゃんはめっちゃ可愛かった

・会いに行ってよかった

・またすぐにでも会いたい

・ひ孫ちゃんまじ可愛い

・あ、このことはゆづみそちゃんのお母さんには内緒よ(ゆづみそ母は怒ると怖いから。姑相手でも普通に怒る)

 

………。言う?普通ひ孫のこと「可愛くない」とか言う?しかもそれを、母親である孫娘に直接言う?

 

あのですね、正直「生まれたての赤ちゃんはそんな可愛くない」ってのは激しく同意ですよ。わたしも生まれたばっかの息子を見て、「…あー、こんな感じね。たしかにガッツ石松だわ」って思いましたもん。思うのは仕方ないですよ。でもそれを、産んだ張本人である母親に言っちゃいますかね?

100歩譲って、10年20年先に「実はあの時はにくげな子って思っちゃったの。でもこんなにイケメンに育って嬉しいわ!」って言うならまだ笑い話にできますよ。でもね、わたしがこれ聞かされたの、息子が2ヶ月の時ですよ。ショックなのはこっちですよ。まさか実の祖母に、息子のことそんな風に言われるなんて。

 

本当にショックだったので速攻オカンに告げ口しました。オカンは怒るを通り越して呆れていました。そしてそれをオトン(祖母の息子)に話したところ、オトンは「…まぁ、おふくろは、猫はペルシャ猫しか飼わないって人だからな」とこれまた呆れ顔だったそうです。

 

ついこないだ、息子のフォトブック3ヶ月目が届きましたが、今回は祖母の分は作りませんでした。いくら今は可愛いと思ってくれていても、例の発言は許せんです。祖母も、思ってしまったことは仕方ないけど、せめて心に留めておいて欲しかった…

 

通っていた婦人科の話<後編>

前編→通っていた婦人科の話<前編> - ゆづみそ煮

 

【前編のあらすじ】

婦人科のジジイ先生に「子供出来にくいかもね〜」と軽口を叩かれ、不安のどん底に突き落とされるも、晴れて待望の妊娠が判明したゆづみそ。不妊検査から一転、今度は妊婦健診で同医院を訪れることとなったゆづみそだったが…。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

妊娠判明後の妊婦健診は、件(くだん)のジジイ先生の元へ通いました。ジジイ先生のことは苦手でしたが、前編でも書いた通り、仕事を休まなくても通えるからです。

ですが、この医院では分娩はやっていないので、分娩はまた別の病院にて予約を取らねばなりません。妊娠したら里帰り出産しよ〜☆と漠然と考えていたわたしにとって、これは好都合でした。

なぜなら、以前「分娩もやっている婦人科で妊婦健診を受けていた場合、里帰り出産することを告げると途端に診察が適当になる病院がある」とネットで見たからです。「え?うちで出産しないの?あっそ、もうどうでもいいわ。うちで分娩しないならうち儲からないしさ」と考えるけしからん医師がいるそうなのです。

とても失礼な上にわたしの勝手な想像ですが、わたしの通っている医院のジジイ先生はまさにこの考え方をしそうな感じなので、この医院で分娩を取り扱ってなくて本当に良かったです。

 

で、肝心の妊婦健診ですが、やはりジジイ先生のせいで嫌な思いをたくさんしました。

 

【嫌な思い01:妊娠初期】

初期の健診では毎回特に問題はなかったが、その度に「でもまだ何があるかわからないから」と釘を刺される。

そりゃその通りなんだろうけど、何故このジジイはいちいち不安を煽るようなことを言うのか?

 

【嫌な思い02:安定期】

やっと安定期に入った頃、初めて「お腹が張る」感覚を覚えた。どっちみち翌日病院へ行く予定だったので、その際ジジイ先生に「昨日の夜からお腹が少し張ってる?感じがします」と伝えたら怒られた。「張ったらすぐに来ないとダメじゃないか!」と。でも張ってるのに気づいたの昨晩だし、その翌日のお昼にこうして来院しているんだから最速で来とるやん。と思い、「いや、昨晩からなんで…」と言うと、ジジイ先生は「あぁ、昨日からね」と言い、特に誤解で怒ったことへの謝罪なし。えぇー…。

 

【嫌な思い03:体重①】

妊婦健診の時に毎回体重を計るのだが、当然増えていかないと困る。幸いわたしはゆるやかではあるが増えていってたのだが、ある時ジジイ先生に「体重が減ってるじゃないか!」と怒られた。診察前の体重計測で数字を見て「増えてる増えてる♪」と思っていたわたしは驚いて言った。「え、増えてると思うんですけど…」

結局、看護師が口頭でジジイにわたしの体重を告げたのを、ジジイが間違ってメモしてた。この時も特に謝罪なし。

 

【嫌な思い04:体重②】

それまでゆるやかにしか体重が増えず、毎回「増えてはいるようだが、もう少し増えてもいい。飯の量を増やせ」とジジイに言われていた。でもつわりもありそこまで量を食べられず、妊娠中期になってもゆるやかにしか増えなかった。

ある日の妊婦健診の時も、診察前に体重を計ったが、そんなに増えていなかった。そのまま診察室に入ると、わたしの今日の体重の数値を見たジジイが言った。「増えすぎじゃないか!?」と。

絶対そんなことない。前回、前々回と増え幅は変わらないし、前回も「もっと食え」と言われたのだ。それなのに今回は増えすぎって。なんじゃそら、と思っていたら、追い討ちのように言われたのが以下になります。

「あのねぇ、この時期に体重増やしたって赤ちゃんに栄養いってるわけじゃないんだよ!あんたがただ太っていってるだけ!!!」

えー…それまでずっと「もっと増やせ」って言われていて、急に「太り過ぎ」って、なんなの?前回から急に数kg増えたっていうなら言われても仕方ないけど、全然だよ。もう、わけがわからないよ。

 

【嫌な思い05:予防接種】

10月も近くなり、ニュースで「今年もインフルエンザのワクチンが品薄になりそう」という報道をしていた。

妊婦でもインフルエンザ予防接種は受けられるし、むしろ受けた方がいいという情報を知っていたわたしは、同じ会社の別部署に勤務していて、同時期に出産予定の同期に予防接種どうするか尋ねた。彼女もまた、例のジジイ先生の元へ文句を言いながらも通っていた。

彼女は「あ、なんかジジイ先生の方から勝手に"あんたの分のインフルエンザワクチン用意してるからね"って言われてて、今度ジジイんとこで予防接種受けるよ。ゆづみそちゃんも健診の時言われるんじゃない?」と言った。そうなのか、たしかにあのジジイ、あぁ見えて自分の患者のことは自分でやりたいって感じだもんな。じゃぁわたしもその内言われるんだなと思った。

しかし、11月終わり頃まで特にジジイからは何も言われなかった。さすがにこっちから訊いてみた。

「え?インフルエンザワクチン?そりゃ受けた方がいいよ!うちの妊婦さんは10月の内にみんな打ち終わったよ。あんたも他の病院に早く予約入れなさい。早くしないと受けられなくなるよ」ジジイはそう言った。

え?わたしもこの病院で健診受けてるんだけど。あんたにとってわたしは「うちの妊婦さん」に含まれないの?なんで?なんらかの事情で受けられないならもっと早く言ってくれよ。

結局それから至急、よその病院に電話して、ギリギリ受けられた。こっちも確認不足も認めるが、ジジイは何なんだ。

 

…と、こんな具合に不愉快なことがたくさんありました。特に4番の太り過ぎ発言をされた時は、マタニティブルーだったのか何なのか異常に落ち込んでしまい、家に帰って泣いた。

このジジイの元へは、妊娠30週まで通い、それからは実家近くの総合病院の産科へ移り、出産しました。

結果、子供は無事に生まれたけれど、次があるとしたら、もうジジイの医院へは通わないと思う。

 

-完-

通っていた婦人科の話<前編>

※妊娠に関わるデリケートな話題なので苦手な方はご注意を。(生々しいお話はありません)

まだ前編なのにとてつもない長文になりました、ごめんなさい。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

今年の5月に第一子となる息子を出産したゆづみそですが、妊娠前〜妊婦健診でお世話になってた婦人科の話。(つーか愚痴)

 

約2年前から妊娠希望だったんですが、なかなか出来ず、元々生理不順だったりしたのが関係あるのかなぁという不安もあり、会社の先輩が行ってるという会社近くの婦人科へ行くことにしたのです。

 

雑居ビルの一室にあるその医院は、小さな個人医院なのに狭い待合室には女性患者がぎゅうぎゅうで、そこそこ賑わってるなという様子。

少し気になったのは、血圧測ったり採血する小部屋が待合室に隣接しているのですが、仕切りはカーテン1枚のみで、初めて来院した時に患者と看護師の話し声が聞こえたのですが、その患者が妊娠希望なんだなぁと察することができてしまう会話が割と丸聞こえなことでした。

別の日には「最後に確認だけど、本当に良いのね?後悔はしない?」といった看護師の問いかけが聞こえたこともあります…。(多分◯絶かなぁと推測…)

 

先生は60過ぎくらいの小さいですが目の鋭いおじいちゃんで、診察室に入るなり「はい、どうしたの?」と訊かれました。妊娠希望だけど生理不順で心配という事を話すと、内診することになりました。内診した先生は「あ〜、あなた子宮内膜が薄いね〜。こりゃ出来にくいかもね〜」と軽く言いました。

(え!?出来にくいって何?不妊ってこと!?)

あまりに軽く普通に言われたので内心混乱したのと、怖くてその時先生にちゃんと訊くことができませんでした。

とりあえず、ちゃんと排卵されているのかなど調べるため、しばらく基礎体温をつけるように言われました。わたしはモヤモヤしながら帰宅、毎朝基礎体温をつける日々が始まったのです。

と言っても、わたしは飽きっぽくて何事も大雑把な上に、基礎体温って起きてすぐの体温計らないといけないんですが、寝起きも悪いしいつもギリギリの時間に起きるのでゆっくり体温計ってゆっくり体温表書いてる暇もなく、でもちゃんとした体温表を仕上げて持って行かないと、あの怖めな先生に怒られる!と思い、なるべく毎日検温してスマホアプリに記録しておき、その記録を元に、初めて体温表を持って行く前日には必死に体温表の作成をしました。

結果、先生には「ちゃんと記録つけれてる」とお褒めの言葉を頂き、「今回も生理遅れてるようだけど、排卵はしてるから来週には生理来るよ」と言われました。

また、その前の週に不妊か調べるための検査の採血をしていたのですが、その結果が出ていて、何らかの数値(忘れてしまいましたすみません)が低めなのが気になると言われました。でも決定的な不妊の原因ではないっぽい。このへん曖昧ですみません。

そして「妊娠出来ない原因を詳しく調べる検査を再来週しよう。まぁ、まだ若いから大丈夫だよ」と言われました。

("妊娠出来ない原因"!?それって不妊ってこと!?"若いから大丈夫"って何!?不妊治療にも耐えれるってこと!?なに?どゆこと!?)

やはり内心混乱したのと、その先生ってなんか怖いオーラをまとっていて、余計な質問して地雷踏んだら説教してきそうな雰囲気なんですよね…大事なことだしちゃんと訊くべきだろうと思いつつも、小心者なわたしは今回も核心部分について訊くことができませんでした…。

ヘタレなわたしももちろん悪いんですが、患者にそういう印象を与えるその先生もどうなんでしょうか…。わたしはその医院へ行くのが少し怖くなっていたし、病院変えようかなとも思いましたが、もう通い始めてしまっているし、何より会社から近くて便利なのと、それゆえ会社の昼休みに行けちゃうんですよね。会社から遠い病院へ通うとしたら、通院の度に会社を休む訳にもなかなかいかないし、もしそんな頻繁に休むとしたら不妊かも知れないことを会社の人達に言わなきゃいけないけどそれも嫌…そんなわけでそこに通い続けるしかありませんでした。

 

さて、そんなわけでモヤモヤしながらも先生が「来週には生理来るよ」と言っていた『来週』にあたる週が、何もないまま終わってしまいました。

先生はわたしの体温表の出来を褒めていましたが、基礎体温をつけるのが初めてなわたし的には「体温表ってこれでいいのかな〜?」って感じだったので、それを元に先生が下した生理予測が間違ってるのか?はたまた、もしかして妊娠したとか?いやでも、先生は「出来にくいかも」って言ってたしね…と、色々考えました。どっちにしろ、翌週には不妊原因検査の予約を取っていて病院に行く予定だったので、その時訊いてみるかと思いつつ、一縷の望みをかけて妊娠検査薬で調べてみることにしました。

すると、まさかの陽性。

嬉しいけど、まじか?先生には出来にくそうと言われたし、何かの間違いなのでは!?ますます頭が混乱しました。この翌日から友人たちと一泊旅行の予定があったので、念のため旅行中の飲酒は控えました。

 

行明けに病院へ行き、検査薬で陽性反応が出たことを伝えると、改めて検査薬での検査が行われました。やはり出現する陽性を示すライン。ラインを確認した看護師のおばちゃんにも「薄いけど、ちゃんと出てるね、おめでとう」と言われました。口では「ありがとうございます!」と言ったものの、まだ先生から言われたこと(出来にくい)が気になって信じられませんでした。

 

わたしの診察の順番になり、診察室へ入ると、あの怖い先生が珍しくニコニコしていて「思ったより早かったね!」と言ったので何のこっちゃと思ったら、妊娠のことでした。

「でも子宮外ってこともあるからね、見てみよう」と先生が言いました。いちいち不安にさせてくるジジイだなと思いました。

そのまま内診でエコー検査をすると先生が、「あぁ、ちゃんと袋見えるね!」と言ったので、袋とは何か問うと、「赤ちゃん入ってる袋(胎嚢-たいのう-というらしい)」とのこと。ここらへんでやっと妊娠の実感が湧きました。

と同時に、しょっぱなから先生に子供出来にくいかもと言われ、そのことを旦那には伝えましたが、事が事だけにそれ以外の人には相談も出来ず、人知れず悶々と過ごしていた約2ヶ月間(病院通いだしてから妊娠判明まで)は何だったのかとか、よくそんなストレス抱えながら妊娠できたもんだとか、なんだかんだモヤモヤは晴れませんでした。

 

というわけで、長くなりましたが前編(妊娠判明編)終了とさせて頂きます。後編は妊婦健診編です。

光るものを感じる

20代半ば頃、ニートだった時期がありました。ニートも、楽しいのって最初の1ヶ月くらいだけ。そっからは、「ずっとこうしているわけにはいかない(体裁とか貯金の残金的な意味で)」という不安や、同居者から向けられる「こいついつまで無職なんだ…」という冷たい視線とプレッシャーに押しつぶされる日々。

どうでもいいけど、こういう時の家族って直接口では言ってこない(就活しろとか)けど、なんか言われる以上の威圧感を感じませんか?こっちに負い目があるからそう感じるだけでしょうか?つまり、被害妄想ってこと?

 

そんなことは本当にどうでもよくて、ニート期間もまもなく1年になろうという頃、「ほんとになんとかしなければ」と思い、手当たり次第面接へ行きました。事前にハロワに通い、履歴書や職務経歴書をチェックしてもらいましたが、ハロワの担当者から「特に直す必要がないくらい、良いと思う」という太鼓判をもらっていたので、書類には問題なかったと思います。しかし、面接には落ち続けていました。面接官が年下の女で、それにも落とされた時はさすがに頭にきましたね。

先程「手当たり次第面接に行った」と書きましたが、実際行ったのは3社くらいで、全滅して嫌になって就活はやめました。面接の電話して、スーツ着て面接行って、不採用通知をもらう。なんの罰ゲームですかこんなの。

早々に嫌になったわたしは、とりあえず無職の空白期間を埋めたいと思ったのと、事務希望なのに事務経験がヤマトの営業所での短期バイトしかないのも敗因のひとつだろうと分析して、派遣に手を出してみることにしました。なりふり構ってられないので。

 

実は以前にも派遣やってみよっかなと思ったことはあって、何社か登録してあったので、なんか事務の仕事はないか連絡してみました。ちなみにその内の1社はいまだに「中国でテレアポの仕事しませんか」という電話をたまに掛けてきます。しねーよ。

で、とある派遣会社から、某放送局大手の事務の仕事を紹介されました。そうです、国民から受信料をむしり取っている、わたしの大嫌いなあの会社です。私は受信料を払っていないので、ちょっと躊躇しましたが条件は悪くなかったので面談に行ってみることにしました。時給は、国民からむしってる割にはめちゃくちゃ低かったですが、短期の繋ぎのつもりだったので妥協しました。

面談の当日、派遣会社の営業担当S田から「今日は僕は他の派遣さんの面談に付き添わなければならなくなったので、ゆづみそさんは1人で面談に行って下さい」と言われました。以前他の派遣会社で面談に行った時は、派遣会社の営業担当もついてきてくれて心強かったと同時に、あらかじめこっちが希望していた条件が相手先に伝わってなかったり、面談後にその営業から失礼な事を言われて頭にきたことがあったので「え?面談ついてきてくれないの?そういうこともあるの?てか他の人の面談についてくの?わたしはどうでもいいってこと?見捨てる気?」と、頭ん中グルグルしたまま某放送局へ面談に行きました。

某放送局へ行くと、面談の担当者が出迎えてくれました。「あれ、おひとり…ですか?」と言われたので、やはり派遣の面談で営業担当なしで来る人ってのは珍しいのだなと悟りました。S田め、クソ。

面談は非常に和やかに行われ、手応えがありました。ですが面談担当者が途中で言っていた、「ゆづみそさんに就いてもらう業務は大人数でやってもらってます。なのでいつ休んでもらっても他の人がいるので大丈夫です。休みやすい職場ですよ」と言われたのが、なんか「お前の代わりなんてなぁ!いくらでもいるんだよ!!」と言われたような気がしてムッとしました。まぁ、実際そうだし、休みやすいとか最高じゃんって今なら思いますが。

面談を終えて帰宅すると、S田から電話がありました。面談がどうだったか聞かれたので適当に答えると、「先方もゆづみそさんのこと気に入っていたようですよ!履歴書(なんかこの時は派遣なのに履歴書を提出させられた)に光るものを感じる、って仰ってたくらいですから!」と興奮気味に話すS田。わたしはS田に見捨てられた事を根に持っていたので、「あ、そすか。うぃす」みたいな感じでそっけなく電話を切りましたが、「履歴書に光るものを感じる」と言われたのは嬉しくて、そして、「こりゃ面談通ったな」と確信し、ほくそ笑みました。

後日、S田から言い渡された面談の結果は、不採用でした。なんでやねん。お前らの感じた「光るもの」ってなんだったんだよ。落とすつもりの奴相手にお世辞言うなよ。

 

だから、あそこの放送は一切見ません。